水が流れる音に春を感じる

春の匂いを吸い込み思うこと雪解け水が激しく音を立てて側溝を流れている。その音を聞くと春だなと思うのだ。春の気配はしばらく前からあったのだが、ここしばらくは気温が下がり雪が降ったりと、晴れていてもまるで11月の小春日和な感じだった。しかし、こういう水の音で春だと感じるのも風情がある。雪国秋田の春は泥濘が広がり…

春の匂いがしている

不安と期待を越えていく高校を卒業して大学進学までの少しの間、友達の家へ毎日のように遊びに出かけてはギターを弾いていた思い出がある。特に上手いこともなく、あれを弾けるようになりたいとかこの曲が凄く良いなどと、他愛のない会話で大いに盛り上がっていた。お昼になれば友達のお母さんがお昼ご飯を作って出してくれた。母親がいなか…

なごり雪

春がやって来る窓の外を眺め「なごり雪か…」と店長が呟いた。先日までの陽気は失せて細かい雪が舞っている。冬の間は人の狡さと都合の良さを見たが胸に残る思いは少なかった。素直に生きていると、たまに穿ち過ぎてしまいハッとする。焙煎や撮影なんかもそういう時がある。道具や技術でなんとかしようとしてし…

日本で最も美しい村 季刊誌取材 小川村編②

生憎のお天気でもマイペースで初日のお天気とは打って変わって翌朝は霧の中で目が醒める。窓辺に当たる雨音が撮影のイメージを作ってくれているようだ。どうやら傘をさしながらの撮影を覚悟するのかと、分かってはいたものの取材先での雨には肩を落としてしまう。朝ごはんは自分たちで目玉焼きを作って食べた。卵か…

携帯電話から解放された日

とにかく不便を感じる違和感ギリギリで新幹線に飛び乗り座席に座り一仕事しようとしたら携帯がうまく繋がらない。アレもコレも移動中に済ませようと車の運転中に段取りを考えていたのに。どうやら携帯のキャリアで通信障害があったようだ。インターネットに繋がらないだけで作業が完結しないのだ。終われないのだ。行き先も…

遠くで考える移住のこと

自分の住む街のことを想いながら眺めてみると何かと出張が多いが先日は東京へ行ってきた。今年の7月から行われていた「ターンズのがっこう 秋田科」のラストイベントに顔を…

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珈琲飲んで一息、描かれた世界

持続可能なバランスを先日撮影で長野へ行ってきた。秋田はそろそろ冬支度の季節だが、それよりはまだ少し秋っぽさが残る感じだった。撮影しながら今のこと、過去のこと、…

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夜空に白い渡り鳥が鳴く

食べ尽くすのではなく、食べ歩きをするということ11月になった。朝晩の冷え込みが増してきた。そろそろ薄氷が張るのかどうなのか、里では紅葉も見頃になった。午後15…

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海へ

海が聞こえる海へ行った。久しぶりに写真というものが楽しく難しいと感じた。仕事ではサクサクと進めるように感じていたものが、ふとした時に感触を得なかった。…

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ある子猫の生涯

虚無と花子猫が倒れていた。目脂と涎で顔は汚れ失禁していて時折思い出したように苦しく深く息をし、まるで嗚咽するかのようだった。瞳孔は開き血色無く身体は冷…

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