DIARY

忘れ草

梅雨明け、湯沢、夏のひとり言

梅雨明けして夏になった。
梅雨明けしたら夜は涼しくなり虫の鳴き声が響いている。空の雲は秋のように広がって夏がそろそろ終盤近くに感じるほどだ。小学生の頃の夏休みにセミをつかめに近所のりんご畑に出かけて虫籠いっぱいのセミを取り、お父さんに自慢するとセミが羽化してからの寿命は短いのだよと教わった時の衝撃を思い出す。土の中で長いもので7年と聞く。本当かどうか定かではないが、少なくとも地上で生活するよりは遥かに長い時間を地中で過ごしていると思う。無事に羽化して子孫を残し去っていく。虫籠いっぱいのセミはすぐさま逃した記憶がある。それ以来、セミを追いかけることはなくなった。

濃い赤い色を見ると思い出す。
母親に手を引かれて近所の畦道を散歩した時のことで何かの童謡を口遊んでいた。色と思い出がシンクロしている。人の記憶は言葉にした途端に曖昧になる時がある。その情景をもっと思い出そうとするとどんどん遠くなって霞んでいくから不思議だな。

休日や遊びをおろそかにして仕事に没頭していることが情けなくなる。到底巧くやっているとは思えない感触が否めない。仕事を言い訳にするのは早めにやめようと思う。季節が進む速度が早く感じるのはそこに身を置いていない証かも知れない。

色々と反省し組み立て直し、また崩れてしまう。それでもまた積み上げようとする時に新しい勇気が湧いてくる自分は嫌いじゃない。それに巻き込まれる人には苦労をかけるがいつもと違う景色に出会えるかも知れないからいいだろうと思っている。本当のことに向かうのは楽ではない。

ざらついたものを手で撫でるとその感触が残る。温もりを感じられたらまだ救われる気がする。

遠くで吠えている犬の声や、森から聞こえるヒグラシの声に包まれた自分の環境がある。何もない贅沢な田舎に住んでいる。環境のせいにすれば巧くいかないことの方が多い中、黙して自己の都に変えられる日を進むのがいい。環境にも自分にも限界があるが、ウィットに田舎暮らしを楽しむことで多くを得られる気がする。
 
今日から3日間(8月5日〜7日)我が湯沢市では「七夕絵どうろう祭り」が開催される。盛大に盛り上がって欲しいと願う。その後「日本で最も美しい村」連合 季刊誌の取材があり出張する。夏はあっという間に通過してしまう予感さえあるが、今年は季節の中に身を置いて過ごしたいと思っている。そろそろ帰省する方も多い頃なので素敵な夏休みを感じて頂きたいと思っている。

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