よく冷えた朝には

  1. DIARY
  2. 21 view

蛇口からお水が出なくなる

ここ数日間よく冷えた。-15度を下回った。
ストーブを焚いていてもいつもより寒いし、雪の上を歩くとキュッキュと鳴くのだからまるで北海道にいた頃を思い出した。朝、いつものようにコーヒーを飲もうとポットにお水を入れているときに蛇口から出るお水の勢いがどんどん無くなりピタリと止まってしまった。

水道屋さんに来てもらい応急処置はしてもらったもののお店の水道は復旧しない。どうやらお店に引いている水道管がむき出しのようで広い範囲で凍結しているのかも知れないとの事だった。見える範囲でお湯をかけてもらったりしたのだが一向に出ないまま3日が経った。昼間の気温が2度くらいで、夜にはまた-10度ほどになる。もし自分が日陰の缶の中にある氷であるならまず解けないだろうと想像に難くない。

放射冷却の夕方は本当に綺麗な空を見せてくれる。
いつも捻れば爽快に出てくれるお水はどれほど有難い物だったか。便利な世の中が当たり前になりつつ、捻ってもウンともスンとも言わぬ蛇口を睨みつつため息が漏れる。便利になると考えなくなるもんだ。不便になってどうしたものかと考えるようになる。便利さとはなんだろう?

近所のホームセンターで小さな温風ヒーターを購入し水道管のある床下へ設置してみた。
そして昨日の昼間は気温がぐんと上がった。夕方にお店の蛇口がポコポコと音を鳴らし始めた瞬間、飼い主が戻ってきた犬の如く駆けつける。

ただそれだけのこと。
水道からお水が出ただけでこんなにも嬉しいものか。この喜びは忘れてはいけないと思った。キンキンに冷えているお水で手を洗うと痺れるほど冷たい。でも嬉しいかった。いつもそこにあるものに支えられて生きているんだ。

お水が美味しい。

コーヒーと写真に囲まれている毎日。日本中を取材したり、海外でコーヒー豆の買い付けを行なっている。いつの日か観光したい。

記事一覧

関連記事

夏も短ければ残暑もないのか?

夜には13度になり霧が立ち込めてきた梅雨入り前とその合間には夏らしいお天気と気温があった。梅雨明けしてみるとこれはどうだ、めっきり涼しくなっていたような気がす…

  • 6 view

早くも秋の夜長の雰囲気のコーヒー

夏から秋へ季節の移り変わりは微妙なニュアンスが大切で、ここからキッパリと線を引かれると困惑する。先日に全国花火競技大会が大仙市で開催されたが、2度の大雨に…

  • 47 view

雪降る夜、コーヒーと石焼き芋

甘い香りは共通点だがこだわり抜いたものではなく、ごく普通の石焼き芋とコーヒーを両手に持って窓の外を眺めながらもぐもぐしている時に「甘い香りはどちらもあるけど、…

  • 76 view

『この世界の片隅に』

映画を観る時はいつもポップコーンとコーラだ。映画を観る時は映画に集中して何も食わず、何も飲まずという人もいるがわたしはだらしなくポリポ…

  • 22 view

いつか誰かの言葉が目覚める日

ハッとさせられる頭の片隅に置かれて埃を被っていたかのように、そういえばそんなこと話したなと思い出す。あの時話した中に印象に残っていた言葉の埃を払ってみる。シン…

  • 26 view

小さな感触

一歩踏みしめるほんの小さな目標でも達成できたことによって嬉しさは桁違いに倍増する。「目標」はそんな効果もある。本日はそういう日だった。それが日ごと月ごとに…

  • 6 view